先日「化物語」観てたらモチーフに使われてたので思い出した、ジェイコブズの「猿の手」。
有名なのでネタバレ配慮は無くても良いんじゃないかな~と思うんですが、どんなんだったっけ?と思う人の為にあらすじ反転しておきます。
とある夫婦が3つの願いを叶えてくれる猿の手を入手。家のローンの残金が欲しいと願う。その翌日一人息子が事故で死んでしまう。見舞金としてローン残額と同じ金額が夫妻に支払われる。
悲しみ嘆いた夫婦は「死んだ息子を返してくれ」と猿の手に願う。 その夜、家の戸を激しくノックする音が…。喜んでドアを開けようとする夫人を、不吉な気配を感じた夫は引き止め、猿の手に最後のお願いをする。ノックの音はピタリと途絶える。夫妻の手元にはローンを返すお金だけが残った。
何となく。
名無しにとって“猿の手”=“刀”だったんじゃないかと思っちゃった。
猿の手じゃなくて、名無しの場合は鬼の手かな。
強さと居場所を求めて、人を斬って刀に血を吸わせて。その結果若君の首を刎ねる結果になって逃げ出しちゃった可哀想な赤鬼。
刀を封印して、もう願いを叶えようとはせずに彷徨って、ようやく自ら意を決して戒めを解く時がやって来て。
こたろーを守る代償が何だったのか。
らろたんと対峙して、人殺しの自分に戻ってしまう事だったかも知れないし、
初めて“斬る”事が出来たことかも知れない。
名無しにとって再び鬼になる事が自分への救いになるなら、それはやはりある意味悲劇的な結末。
でも。
猿の手じゃなくて鬼の手だから。パンドラの匣のようなもので、手元に残るのが虚しい希望じゃなくてささやかな満足だったら、ちょっと良い話。
近頃(も)、あれこれ振り返って名無しの事を考えてるんですが。
どうにもうまく掴み切れず、迷走中。 ε-(ーдー)ハァ
独り善がりな事ばっかり語ってて済みませんです。
まぁ、いつもの事ですが!(苦笑)
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